奏でる、歩み

ギターを捨てて、登山靴に履き替えた、子育てとの両立に奮闘する元ギターリストのブログ

硫黄岳、本沢温泉から長き樹林帯を経て溺死状態で登る日


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2017年2月4日硫黄岳へ行ってきました。

八ヶ岳エリアと言えば雪山初心者でも登りやすい山が多く、自分の雪山デビューは天狗岳でした。


そして今回も初心者でも登りやすい硫黄岳へ。

危険箇所は無かった。無かったんだけど自分は途中で登るの諦めようかと本気で悩んだりと辛い思いをしました。笑


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高速のSAで待ち合わせをして八ヶ岳へと向かいます。

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登山百景さんの四輪駆動SUVだから問題なく登山口まで来れましたが、自分のFFミニバンでは到底たどり着くことのできないような道でした。

本沢温泉から登る場合はご注意を。

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本沢温泉まで2時間半という看板を見てげんなりします。

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樹林帯だから風はない。そして快晴でとても嬉しいです。今日はガンガン飛ばして行くんだから!!

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スキーの跡を辿り歩いて行きます。場所によっては足が埋もれてしまうので疲れる。

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あの平らな辺りが硫黄岳なんでしょうか?

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久しぶりの登山で2人について行くのに必死です。雪の上って歩きにくくて疲れます。

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きいろい文字のみどり池の分岐が見えてきました。ここまでは緩やかなコースですよ、ここまではね。

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まだまだ樹林帯に耐えなければなりません。

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息子がおっきくなったらキャンプしたいです。

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このままじゃ樹林帯に殺されてしまいそうです。早く八ヶ岳ブルーと赤岳を俺に見せてくれ。

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ついに本沢温泉に到着。1時間45分くらいで着きました。

ひたすら樹林帯を歩いて来たので精神的に疲れました。

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凄い立派な建物ですね。できることなら温泉入って休みたいです。

ここでトイレ休憩をしてから先に進みます。

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硫黄岳はこっちの方なのかね?DSC_0060

ちょっと進むと

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野天風呂の案内がありました。行こうじゃないか。

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トラバースして行くのですがちょっと怖いんですけど。



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木の蓋を外すと暖かい温泉がそこにはありました。こんなん絶対に気持ちいいやん。

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ここが日本で1番高い所にある露天風呂になります。できることならここで登山後の疲れを癒したい。

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さて問題はここから。樹林帯+登りが待っています。体力を相当削られてしまいました。

ここまでで温泉くらいしかいい所無いじゃないかよ、、、

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レッド氏は元気なようです。

携帯に文字を表示させて遊んでいます。それなくても今の俺の状態は伝わるくらいへばってるよ。

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早く樹林帯よ終わってくれ!!

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山彦荘に到着。出発してから3時間半くらいはかかったかな?

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八ヶ岳って冬でも営業している所多いですけどここはやってないんですね。

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やっとこ視界が開けました。中途半端な雪化粧をした浅間山が見えます。

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ここでアイゼンを装着して硫黄岳方面へと進みます。

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ここまでくれば硫黄岳はすぐそこだと思ってました。この時は。

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樹林帯を抜けると風がヤバイのでバラクラバを装着しましょう。

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アルプスの山々が見えてきました。どれがどれだかさっぱりです。

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これは俺でもわかる。御嶽山だろ。早く今までのように登れる日が来て欲しいです。

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あっちが天狗岳の方かな。初めての雪山が天狗岳でした。八ヶ岳は冬にしか来てないな、、、

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樹林帯を抜けたのはいいがもう体力の限界を迎えており全然先に進めません。

登山で初めて山頂は諦めようかと考えた瞬間でした。

先に降りても温泉で時間潰せるし。

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稜線上は風が強すぎて雪が吹き飛ばされカチカチに凍っています。

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エビの尻尾が風の強さを物語っている

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雪庇が見えました。

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山頂が見えたので喜ぶred氏。

もう限界なので休みたい、、、

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12時35分、硫黄岳山頂に到着です。

やった、、、やっと着いたよ。

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本当に山頂なの?と疑いたくなるくらい平べったくて広い。

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向こう側には爆裂火口があります。

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爆裂火口は美しいカーブを描いています。

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目の前には八ヶ岳のボス、赤岳が鎮座しています。存在感がパネェです。

赤岳をこんな間近で見るのは初めてなんですがこれ冬に登れんの?っていう傾斜してませんか。

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ぜひ雪のない時期に登ってみたいです。

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八ヶ岳ブルーとやらを目に焼き付けておきます

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被写体を置くとさらに迫力が出ていいですね。

しかし登るのつらそうだな。

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横岳への道はなだらかで歩きやすそうなんですけどね。

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山頂に居る間は手が冷えてしまって辛かったです。百景さんは穴の空いたグローブなのに全然平気そうでした。鉄人かよ。

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神社で風を避けながらお昼を食べました。

平らな山頂なので他に風を避ける場所なんてありません。

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さて、ザックを背負って下山しますか。

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登りの時にはバテバテで気づかなかった爆裂火口。これ気づかないとかどんだけだよ。

体力が回復したからじっくりと眺めながら降りて行きます。

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降りるのも百景さんは早いです。

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樹林帯に入っても爆裂火口は顔を覗かせていました。この時点で見えていたなんて。

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樹林帯ではヒップソリで遊んだりして降りて行きます。

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だいぶ降りてきたんじゃないでしょうか。

しかし温泉からが長いんだよな、、、

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心を無にしてひたすら歩きます。

ちょっとの登りがあると物凄い怒りが湧いてくるんですけどね。

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ここまでくればあと少し!もう足が限界なのでストックによる推進力が頼みです。

ストックに全力を注ぎ混みます。

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やっと見えてきたぜ!!

本当に長い樹林帯でした。後は温泉に浸かるのみ!

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温泉は稲子湯という所に。中の雰囲気が素敵でした。雪山の後の温泉は凄く体に染みますね。

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集合場所の佐久平へ向かい解散しました。

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赤岳の素晴らしい展望台となる硫黄岳。

今回のコースは危険な箇所も無く登りやすいと思います。

しかし樹林帯が長いのでそこは覚悟したほうが良いかと思いました。


あの平べったい山頂でのんびりとしてみてはいかがでしょうか。